温泉入浴指導員による温泉ガイド・筋肉痛と温泉の利用法
2008年8月16日
前回ご案内のように、筋肉の損傷や炎症、血流不足による酸素や栄養の供給不足などによる筋肉痛の緩和は、患部のこわばりをリラックスした状態に導いてあげることが大切です。前出の『温泉入浴指導員による温泉ガイド・温泉が“体にイイ”理由』でもご案内しておりますが、温泉にはさまざまな作用が期待できます。
温熱作用は、血管を拡張し、血液の循環を良くしてくれます。血液循環の不良により患部にたまった老廃物や発痛物質を排出し、酸素や栄養の供給不足を解消してくれます。また、痛みを感じている神経が鈍くなり、痛みの感じ方を鈍らせる作用もあります。
物理的作用は、入浴によりリラックスしている状態の体に、温泉の浮力や水中での抵抗を利用した軽い運動も効果的です。私も入浴の度に行いますが、水中で体を浮かせたり、意識的に腰を動かしてみたり、ねじってみたり、家庭の浴槽ではできない水中運動ができるのも温泉入浴の特色です。
続きは次回ご案内いたします。治療に関しては、専門医や温泉療法医にご相談の上、ご利用下さい。
奥塩原元湯温泉 秘湯の宿 元泉館
六代目湯守(代表取締役)君島弘晃
とちぎにごり湯の会会員 塩原温泉観光協会会員